実家に帰ると洗濯物が山積みなっていたことはありませんか?
洗濯は日常生活の一部ですが、その手間や負担は大きいです。
特に高齢者には洗濯物を干したり取り込んだりする作業は体力の低下が進むと困難になってきます。
衣類乾燥機は高齢者の洗濯生活に快適さと便利さをもたらします。
衣類乾燥機は洗濯物の干し・取り込みの負担を減らすだけでなく、天候や時間に左右されずに洗濯ができるというメリットもあります。
家族やヘルパーの手を借りるようになっても、衣類乾燥機を利用すれば介護の負担が減ります。
お母さん、洗濯干すとき腰が痛いと言っていたなぁ
衣類乾燥機で楽になるかなぁ
ここでは高齢になった親が
- 衣類乾燥機を使うメリット・デメリット
- 選び方のポイント
- おすすめの衣類乾燥機
を紹介していきます。
快適で便利な洗濯生活を送るために、ぜひこの記事を参考にしてください。
高齢者が衣類乾燥機を使うメリット
洗濯物の干し・取り込みの負担を軽減する
洗濯機での洗濯が終わった後には
・洗濯物を取り出し、干すところまで運ぶ
・洗濯物を干すためにかがんだり、腕の上げ下げ、洗濯バサミを指先でつまむ等の動作を繰り返す
・洗濯物が乾いたら取り込み、干すときと同じ動作を繰り返す
の工程があります。
・腰・肩が痛い
・指先でつまむ力が弱い
・洗濯物を干す際の姿勢を保つのが辛い
高齢者には洗濯物の干し・取込みはとても負担の大きい作業です。
衣類乾燥機を使用すると身体的な負担を軽減できます。
また乾燥機に洗濯物をセットするだけで、時間と手間を節約となります。
天気や時間に関係なく洗濯ができる
・今日・明日の天候を考える
・午前の早い段階で洗濯し、太陽が出ているうちに洗濯物を干す
・乾いたころに洗濯物を取り込む
洗濯のスケジュールを考えるのは高齢者にとって大変です。
いつまでも洗濯できず洗濯物をためこむ高齢者もいます。
急な雨ですぐに洗濯物を取り込もうとして転倒するリスクもあります。
衣類乾燥機を使用すれば、天気に左右されずに洗濯が可能。
何時でも乾燥ができるので洗濯スケジュールを柔軟に調整できます。
現在、使っている洗濯機を使える
衣類乾燥機は、既存の洗濯機と組み合わせて使用できます。
新しく衣類乾燥機能付き洗濯機の購入となると
- 設置場所、大きさを調べる
- 既存の洗濯機の処分
- 洗濯方法を一から知る必要
時間と手間がかかります。
高齢者は現状を変えたくない保守的な傾向です。
衣類乾燥機を別途購入して追加すれば、現在の洗濯機はそのまま使用できる安心があります。
介護が必要になっても家族やヘルパーが使える
介護が必要になった場合でも家族やヘルパーがサポートする上で大きな助けとなります。
- 家族やヘルパーの訪問日が雨でも洗濯ができる
- 家族やヘルパーの訪問が何時でも洗濯・乾燥ができる
- 洗濯を干す・取り込む時間が節約でき、その間に他の支援ができる
介護保険でヘルパーを利用する場合、訪問時間・回数は事前に決まっています。
午前中にヘルパーが訪問し洗濯物を干した場合、午後には取り込むヘルパーの訪問が必要です。
それだけで限られた時間・回数を消費します。
また間の時間で雨が降ってきた場合には取り込めず洗濯物がそのまま雨に濡れます。
衣類乾燥機を利用すれば、効率よい支援ができます。
高齢者が衣類乾燥機を使うデメリット
洗濯から乾燥までが一気にできない
衣類乾燥機は洗濯機と別々になっているため、一気に洗濯から乾燥までの完了はできません。
洗濯機で洗濯を行った後、洗濯物を取り出して乾燥機に移し替える必要があります。
衣類乾燥機の設置場所を洗濯機の横にするなど工夫すれば洗濯物の移し替えを少しでも楽にできます。
電気代のランニングコストがかかる
衣類乾燥機は通常、電力を使用して洗濯物を乾かすため使用する電気量が増えます。
1kWhあたり税込み27円(*1)、消費電力を1255w(*2)、洗濯物量を3kg(*3)で乾燥時間が2時間(*2)とすると
1.255(kW)×2.0(h)≒2.51(kWh)
2.51(kWh)×27.0(円/kWh)≒67.77円
運転1回あたりの電気代は約67円
1か月あたり約67円×31日=約2,077円
*電気代は契約している電機会社・契約プランによって異なる
*1)全国家庭電気製品公正取引協議会による「新電力料金目安単価」
*2)【パナソニック】衣類乾燥機NH-D603による目安
*3)1人あたりの洗濯物量の目安1.5kg/日をもとに夫婦(2人)の量
高齢者になると洗濯物量が減り、毎日洗濯をしない時もあります。
その場合、電気代は試算より安くなります。
衣類乾燥機の使用頻度や時間帯を考慮し、節約の工夫をすれば電気代のランニングコストは低くできます。
衣類乾燥機の選び方のポイント
衣類の乾燥方式
衣類乾燥機の乾燥方式は、電気とガスの2種類があります。
工事不要で簡単に設置できる「電気式」をおすすめします。
【おすすめ】電気式
メリット | デメリット |
---|---|
・「ガス式」よりも本体価格が安い製品が多い ・排水ホースからの排水はバケツでも対応できる | ・工事不要、設置が簡単・衣類を乾かすスピードは「ガス式」より劣る |
ガス式
メリット | デメリット |
---|---|
(「電気式」が2時間なら「ガス式」は50分) | ・「電気式」よりも短時間で乾く・「電気式」よりも本体価格が高く、ガス使用でランニングコストも「電気式」より高くなる ・オール電化の家には設置できない | ・ガス栓の増設、排湿ダクト設置(壁に穴をあける)などの工事が必要
容量
衣類乾燥機の容量は一度に乾燥できる洗濯物の量を示します。
普段の洗濯量に応じて、適切な容量を選ぶことが重要です。
容量が小さいと、洗濯物を乾燥させる際には複数回の操作が必要になります。
一般的に1人あたりの洗濯物量の目安は1.5kg/日とされています。
一人暮らしか夫婦での暮らしか等、家庭の洗濯量や頻度を考慮し、必要な容量を見極めましょう。
設置方法
衣類乾燥機を設置するにはスタンド(衣類乾燥機を乗せるための台)が必要です。
スタンドは衣類乾燥機と同じメーカーの製品を選びます。
衣類乾燥機とスタンドを固定するためのネジの箇所がメーカーによって違うので他メーカー同士では取り付けができません。
・直付けスタンド
・自立スタンド
・床置き用スタンド
おすすめは床置き用スタンドです。
直付けスタンド・自立スタンドは洗濯機の上に衣類乾燥機を設置するため高い所で洗濯物を出し入れするのは高齢者に負担があります。
私がお会いした100歳の女性は洗濯機横に床置き用スタンドを設置していました。
【おすすめ】床置き用スタンド
メリット | デメリット |
---|---|
・ ・洗濯機の上以外の場所に設置できる | 腰や腕に負担のない高さで洗濯物の出し入れができる・設置可能の場所まで洗濯物を運ぶ必要がある | ・衣類乾燥機を置くスペースが必要(乾燥機の扉を開ける広さも含める)
直付けスタンド
直接、洗濯機本体の背面に取り付けるスタンド
メリット | デメリット |
---|---|
・幅、奥行、高さ等の調節が少ない | ・洗濯機上のスペースを活用できる・衣類乾燥機の揺れと一緒に洗濯機も揺れるため大きな振動が発生する | ・洗濯物の出し入れは高齢者に負担
自立スタンド
洗濯機や衣類乾燥機の幅に合わせて、段階的に調整するスタンド
メリット | デメリット |
---|---|
・幅、奥行、高さを自由に調整できる | ・洗濯機上のスペースを活用できる・サイズ調整をしての組み立てが難しく、時間がかかる | ・洗濯物の出し入れは高齢者に負担
設置場所
衣類乾燥機の設置場所はどのスタンドを選んだかで決まります。
衣類乾燥機は洗濯機の上にのみ設置
衣類乾燥機は洗濯機の上以外の場所に設置可能
・洗濯機の横に設置するのが洗濯物を運ぶ距離も短く楽
・洗濯機の横に設置するスペースがない場合は他の場所を検討
床置きスタンドの設置場所のポイント
・衣類乾燥機を置くスペースがあるか(乾燥機の扉を開ける広さも含める)
・乾燥機の作動時は排気で室温が上昇、排水からの湿気が発生するため通気性のある場所が良い
排水方法
衣類乾燥機には洗濯物を乾燥する際に出る水を排水する排水ホースがあります。
脱水した洗濯物を乾燥させるので排水量は少量です。
・洗濯機の乾燥機用の排水ホース受け口に差し込む
・ジョイントを使い洗濯機の排水ホースと乾燥機の排水ホースを排水溝にまとめて排水する
方法があります。
洗濯機に受け口がない、ジョイントを取り付けるのは大変。
その場合はバケツで排水をためる方法があります。
床のバケツまで排水ホースが届かない時はバケツを衣類乾燥機に固定する作業が必要です。
・スタンドの下にバケツを置く
・浴室が近くにあれば排水ホースを浴室に延ばし排水する
バケツを置く排水方法が楽です。
排水量は少量のため、バケツにたまった排水を捨てるのも簡単にできます。
フィルターの掃除のしやすさ
衣類乾燥機には乾燥の際に出る糸くずやほこりを受け止めるフィルターがあります。
フィルターに糸くずやほこりがたまると乾きが悪くなったり、悪臭の原因となるためこまめな掃除が必要です。
- フィルターの取り外し、設置は楽か
- フィルターの掃除は簡単か
に注目します。
衣類乾燥機の内部奥にフィルターが取り付けられている製品が主流です。
衣類乾燥機が洗濯機の上にあると洗濯物の出し入れだけでなく、フィルターの取り外しも大変となります。
フィルターの掃除を考えても設置方法は床置き用スタンドが良いですね
フィルターの掃除はフィルターに付着しているほこりを掃除機で吸い取ります。
毎回の掃除が推奨されています。
この作業を楽にするアイテムとして紙フィルター(使い捨て)があります。
フィルターに紙フィルターを取り付け、ほこりがたまったら紙フィルターを捨てるだけで済みます。
ほこりの量にもよりますが10回使用まで掃除をせずに済みます。
トラブルが起きた時の相談・修理のしやすさ
衣類乾燥機は家電製品のため、トラブルや故障が発生します。
トラブルが発生した場合のメーカーのサポート体制や修理のしやすさ、修理費用も選び方のポイントとなります。
高齢者におすすめの衣類乾燥機
高齢者におすすめの衣類乾燥機を3選、紹介します。
【パナソニック】衣類乾燥機 NH-D605【新商品】
令和5年7月販売の新商品。
今までの衣類乾燥機をさらに使いやすく改良。
これから衣類乾燥機を購入するなら一番のおすすめです。
- 洗濯物を入れる投入口が大きくなり出し入れが楽
- ドアの窓が大きな透明窓で中の様子が確認できる
- ドアが軽い力で開閉できる
- 操作機能、表示がシンプルで分かりやすい
- 「使い捨てフィルター」が別途あり、掃除が楽
ドアの開閉方向が「左開きのみ」のため設置場所には注意しましょう。
パナソニック 衣類乾燥機 NH-D605-W ホワイト 乾燥容量 6.0kg Panasonic 乾燥機6kg 電気衣類乾燥機【送料無料】【KK9N0D18P】 価格:72970円 |
【パナソニック】NH-D603
長年、愛されているパナソニックの衣類乾燥機。
乾燥容量が6kgと5kgの商品があります。
スペック、本体の大きさともに変わらないため6kgのNH-D603をおすすめします。
- ドアの開閉方向が左右どちらでも可能で置き場所を選ばず安心
- ドアの窓が透明窓で中の様子が確認できる
- 「使い捨てフィルター」が別途あり、掃除が楽
パナソニック NH-D603-W 電気衣類乾燥機 (乾燥6.0kg) ホワイト NHD603 価格:59672円 |
【日立】DE-N40HX
衣類乾燥機の容量が6kg、5kgが主流の中で【日立】DE-N40HXは容量が4kgです。
洗濯物の量が少ない生活の高齢者におすすめ。
- 容量が少ない分、他と比べて本体が小さい
- フィルターが取り付けたままで掃除機で吸う簡易的な掃除ができる
ドアの開閉方向は「左開きのみ」のため設置場所には注意しましょう。
日立の衣類乾燥機には紙フィルター(使い捨て)はありません。
市販の紙フィルターを個人の責任において取り付けできます。
日立 HITACHI 衣類乾燥機 ピュアホワイト [乾燥容量4.0kg ] DE-N40HX(標準設置無料) 価格:54901円 |
買うのが不安ならレンタルで試してみる
使い方や設置場所が心配だな・・
レンタルで試しましょう!
衣類乾燥機の使い方・乾燥具合、設置場所に不安がある場合は購入前にレンタルをして試しましょう。
・衣類乾燥機の使い方、乾燥具合を試せる
・置き場所に合う衣類乾燥機か分かる
・必要なければ返却できる
\ 購入前にレンタルでお試し /
もっと手軽に衣類乾燥機をはじめるなら
手軽にはじめられる衣類乾燥機として「超小型衣類乾燥機」があります。
「Morys Zero 超小型衣類乾燥機」は好きな場所に置けて、本体もコンパクト。
レンタルもできるので購入に不安があるなら、レンタルで試しましょう。
Morys Zero 超小型衣類乾燥機
一人暮らしで洗濯物も少量の高齢者におすすめ。
容量は1.5kgで1人あたりの1日の洗濯物量の目安と同じです。
高齢者の一人暮らしでは2日分相当になる場合もあります。
コンセントを付けるだけで起動。
衣類乾燥機を置くスタンドは不要で好きな場所に移動可能です。
- 大きさ、重さともにコンパクト
- 設置場所や設置方法の自由度が高い
- 洗濯物が少量の為、乾燥時間が短く済む
- 乾燥時間が短い分、電気代も安い
- 排水は本体正面下に排水トレイがあり、簡単に引き出して捨てるだけ
- レンタルでお試しもできる
使用中は本体の後ろから熱風が出るため、設置場所には本体との隙間を考える必要があります。
まとめ
それでは最後に、「衣類乾燥機のメリットは?選び方のポイントとおすすめ乾燥機で高齢者の生活は快適!」について重要なポイントを簡単にまとめます。
高齢者が衣類乾燥機を使うメリットは
- 洗濯物の干し・取り込みの負担を軽減する
- 天気や時間に関係なく洗濯ができる
- 現在、使っている洗濯機を使える
- 介護が必要になっても家族やヘルパーが使える
があります。
デメリットとしては
- 洗濯から乾燥までが一気にできない
- 電気代などのランニングコストがかかる
がありますが工夫次第で解消できます。
高齢者本人にも家族にも便利な衣類乾燥機。
その選び方は
- 衣類の乾燥方式
- 容量
- 設置方法、設置場所、排水方法
- フィルターの掃除のしやすさ
- トラブルが起きた時の相談・修理のしやすさ
がポイントとなります。
手軽に衣類乾燥機をはじめられる「超小型衣類乾燥機」もあります。
「Morys Zero 超小型衣類乾燥機」はレンタルもできます。
高齢者が衣類乾燥機を使うメリットは多くあります。
ポイントを押さえた衣類乾燥機を選び、快適で便利な洗濯生活を送ってください。
\ レンタルでまずはお試し /
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